カプリ地区の散策もいよいよ後半戦に突入。マテルマニアの洞窟で充分な休憩も取り、
体力も回復した。では出発進行。
風景はこれまでの山に囲まれた道から、海沿いの道へと変わってきた。雨は止んできたが、
曇り空は相変わらず。天気が良かったら海を望む風景はもっと違っていただろうなぁ。山歩き
同様で天気には勝てません。
ここまでも道幅は狭かったが、海沿いの崖に面した道は更に狭い。幸いにも他の人とすれ
違うこともなかった。しかし、このコースは観光モデルにもなっているというが、ホントなのか
な?まぁ、カプリ島のようなリゾートで、悪天候の時にわざわざハイキングをする人間は僕ら
くらいなのだろう。
そんなくだらないことを考えながら歩いていると、木の合い間に自然ではない赤が見えた。
あれがマラパルテ邸に違いない。それにしてもあんな断崖絶壁に家が建っているとは驚き
です。雨上がりで建物が濡れているので、赤がさらに鮮やかに見えました。そこでふと素
朴な疑問が。あの家にはどうやっていくのだろう?地図を見てもあの家にたどり着けるよう
な道は見当たらない。建物はそもそも別荘なので、私道とかあるのだろうか?
その疑問は更に少し進んだところで解決!写真だと分かりづらいかもしれませんが、別荘から
崖沿いを海辺まで降りる階段を発見。あれで行き来しているらしい。ということは町に出るため
には毎回海まで降りて、そこから船で移動なのか!?帰りはその逆で、あの階段を登って・・・
さすがにカプリに別荘を構えられる人のスケールは違うなぁ。
マラパルテ邸
イタリア・トスカーナ出身の作家クルッツィオ・マラパルテの別荘です。カサ・マッサ(Casa Matta)
や赤い家(Casa Rossa)で知られる建築家アダルベルト・リベラの設計と言われています。しかし、
リベラは初期段階で手を引き、マラパルテ本人が途中から手を加えて完成させたとう説が有力な
ようです。
建物はマラパルテの死後、中国に寄贈され、文化財団センターとなり会議や美術展に使用され
ました。現在は私有されており、残念ながら、周辺や内部の見学はできませんでした。
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