この記事は【Blog Action Day 08/貧困】の一環です。
一般的に貧困は「経済的に苦しい状況」を表すようだが、その他にも
「必要なもの、大事なものがとぼしいこと」という意味もある。
経験上、東南アジアに行くと前者の貧困と呼ばれる人は沢山いる。
そんな人たちは決して暗い生き方をしているかというとそんなことはないと思う。
旅行者としてなので実際の生活まで深く理解しているわけではないが
僕が感じる限り、人は生き生きとし、生活を営んでいる。
一方で日本でどうだろう。
格差社会、、自殺者、ワーキングプアーと負のキーワードをあげたらきりがない。
【貧困】と言う言葉は経済的な意味合いが強いかもしれないが
日本に住む僕たちは心の面では貧困国の国民なのかもしれない。
【貧困】とは何か、どういうことか?
そのことを理解し、国の進むべき道を示している国があることをご存知だろうか?
インドと中国の間に挟まれた小国【ブータン】である。
詳しい説明はしないので興味があればもっと調べてもらいたいのだが
この国は経済的発展度の尺度である「国民総生産(GNP:Gross National Product」での国の発展を
目指すのではなく、「国民総幸福量(GNH:Gross National Happiness)」という概念で
国を発展させようとする方針を国王自らが唱えている。
この国民総幸福量というのは文字通り国民の幸せ度の尺度である。
先日、テレビで石川次郎さんがブータンを訪れる番組があった。
ブータンはロハスの面で注目されている場所ではあり、
番組はその理由を検証していこうと言う目的であったように思う。
そこで見たものとは自分たち(ブータン人)の立場をわきまえ国として何ができるか、
自分たちにとって大切なものとは何かというのを客観的にとらえる
ブータン人の姿だったりする。
驚きなのはカフェにいた若者たちが英語で会話をし、ブータンの民主化について
冷静に分析し、意見を述べている。
それだけではなく
インタビューした大臣が
「私たちは近代化は行っていくが、西洋化は行ってはいけない」と言い張る。
その際に日本という国を引き合いに出し、決して否定的な意見ではなく、
私たちは進むべき道が違うのだと。
ある地方では電線を通すと、渡り鳥が来なくなることを懸念し、
電気のある生活を住民投票により諦めた。
以下、大臣のインタービューを丁寧に書き写しているサイトを見つけたので引用します。
(引用元:SmartAgeing日記)
■なぜ今GNHに注目があつまるのか?
「私たちが特にこの50~60年で成し遂げた科学的、経済的、物資的、技術的な発展が結局より良い社会を築き上げることができなかったということに気づいたのです。」
「人間の真の発達のためには、身体的な成長が必要だといいう信念に基づいた考えです。身体のニーズに応え、精神を発達させそして心の欲求にも応えるのです。
私たちの国民総幸福という理念は国民一人一人に物質的および精神的な成長のバランスを取るように努力することを求めています。」
■日本について
「経済発展を遂げる過程で独自の価値や伝統や慣習の多くを失ってしまった日本を見つめ直すのです。」
「日本人には才能 知識 そして知恵があり精神や魂の開発、幸福のための人間関係という面に注目し始めるだろうと私は信じています。
ブータンに目を向けるだけではなく、自分自身に注目してください」
実は前からブータンを紹介したいな~と思っていたのですが
なかなか重い腰が上がらず、そのままでしたが、
Blog Action Day 08の貧困をテーマを機に紹介しました。
今回紹介した番組ではないですが、
YouTubeで見つけたブータンを紹介した番組です。
「あなたは幸せですか?」と聞かれて何と答えますか?
この答えがブータンと言う国です。
【貧困】の感覚が根本的に違います。もちろん良い意味で。